2019.12.24 Tuesday/07:55 |
宇野昌磨選手 全日本選手権4連覇/池江璃花子選手退院 他 |
フィギュア全日本選手権 宇野昌磨選手と紀平梨花選手が制す
フィギュアスケートの全日本選手権が先週末に行われ、女子はSP1位の紀平梨花選手がフリーで4回転こそ跳ばなかったものの、155.22の自己ベストをマークし合計229.20点で初優勝を飾りました。SP4位の樋口新葉選手が2位には入り、川畑和愛選手が3位となりました。宮原知子選手は4位、坂本花織選手は6位に終わりました。
男子ではSP首位の羽生結弦選手がフリーで乱れて、SP2位の宇野昌磨選手がフリーで逆転し大会4連覇を達成しました。今季不調の宇野選手でしたが、新たにステファン・ランビエル氏がコーチとなりその効果が出たのか全日本選手権で見事な滑りを披露し、復調を感じさせる優勝でした。また、この大会限りでアイスダンスに転向する高橋大輔選手は12位で最後のシングルを終えました。
そして世界選手権の代表にはこの大会と今季の今までの成績を考慮して、男子が宇野選手と羽生選手、この大会4位だった田中刑事選手の3人が選ばれ、女子は紀平選手、樋口選手、宮原選手が選ばれました。
レスリング全日本選手権 東京五輪を目指す戦い
東京五輪の代表選考を兼ねた全日本選手権が先週末行われました。注目の女子50キロ級は三つ巴の代表争いとなっていましたが、準決勝でリオ五輪金メダリストの登坂絵莉選手と昨季の世界選手権覇者の須崎優衣選手が激突し、須崎選手が6−0で勝利。この時点で登坂選手の東京五輪代表の可能性は消滅し五輪連覇の夢は絶たれました。決勝では昨年の全日本選手権覇者の入江ゆき選手と須崎選手の対戦となり、須崎選手が2−1で接戦を制しアジア最終予選代表となり、東京五輪代表に大きく近づきました。アジア最終予選で2位以内に入れば五輪代表が決まります。
その他、女子68キロ級ではリオ五輪金メダリストの土性沙羅選手が準決勝で森川美和選手に敗れる波乱。森川選手は優勝し、土性選手と2月にプレーオフで戦うこととなりました。この試合の勝者が東京五輪代表となります。男子ではフリー65キロ級の乙黒拓選手が優勝して東京五輪代表に決定しました。兄の乙黒圭祐選手はフリーの74キロ級で優勝し、奥井真生選手と代表の座をかけてプレーオフを戦うことになりました。リオ五輪フリー59キロ級の銀メダリストである太田忍選手は初戦敗退で東京五輪代表の可能性が消滅しました。まだ五輪出場権を獲得していない階級では今回の全日本選手権の優勝者がアジア最終予選の代表となり、2位以上の成績をあげれば代表の座を獲得できます。来年2月のプレーオフと3月のアジア最終予選が五輪代表をかけた大一番となります。
小林陵侑選手今季2勝目 他 冬季競技の話題
冬季競技のシーズンとなりましたが、各競技で日本人選手が活躍を見せています。
まずはノルディックスキー・男子ジャンプの小林陵侑選手はスイスのエンゲルベルクで行われたW杯第7戦で今季2勝目をあげました。通算15勝目で日本人歴代2位の船木和喜選手の通算勝利数に並びました。これで小林選手は今季総合ランキングでも首位に立ちました。昨季4連勝で圧勝したジャンプ週間連覇に向けて勢いをつける勝利となりました。
スノーボードW杯では12/20にアメリカのアトランタで女子ビッグエアの今季最終戦が行われ、岩渕麗楽選手が優勝し今季2勝目をあげました。村瀬心椛選手は2位、鬼塚雅選手は5位となりました。そして岩渕選手は種目別2連覇を達成しました。また12/22に中国の張家口で行われた男子ハーフパイプ第2戦では戸塚優斗選手が2戦連続の2位、平野流佳選手が3位となりました。
またカーリングの軽井沢国際選手権で、男子はコンサドーレがスウェーデンチームを破って初優勝。女子では平昌五輪のどうメダリストであるロコ・ソラーレが決勝まで進出しましたがロシアチームに敗れて準優勝となりました。
ボクシング 村田諒太選手が初防衛
ボクシングトリプル世界タイトルマッチが12/23に東京の大田区立体育館で行われました。
WBA世界ミドル級王者の村田諒太選手は同級8位のスティーブン・バトラー選手を相手に初防衛戦を行いました。打ち合いとなったこの試合は5回に右ストレートからの左フックでダウンを奪い、5回2分45秒TKO勝ちを収め初防衛に成功しました。
IBF世界フライ級タイトルマッチで同級王者モルティ・ムザラメ選手に挑戦した八重樫東選手は、9回TKO負けで王座奪取はなりませんでした。また、WBCライトフライ級王者の拳四朗改め寺池拳四朗選手は同級12位のランディ・ペタルコリン選手を挑戦者に迎えて7度目の防衛戦を行い、4回TKO勝ちで7度目の防衛に成功しました。
池江璃花子選手が退院
今年2月に自身が白血病であることを告白し、以来闘病生活を送っていた水泳の池江璃花子選手が12/17に自身のSNSを更新し、寛解状態となり退院したことを発表しました。
2月の緊急入院での検査の結果、「急性リンパ性白血病」との診断が下されて闘病生活に入りました。当初は化学療法による治療を行いましたが合併症を併発した為断念、その後造血幹細胞移植を行いそして寛解状態を維持し体調も安定したとのことで無事退院の日を迎えました。
東京五輪は断念ということになりましたが、何より無事退院することができてよかったと思います。今後は医師と相談しながらトレーニングを積んでいくことになるとのことです。5年後のパリ五輪を目指して競技活動を行っていくとのことですが、焦らず慎重に一歩ずつ復帰を目指してほしいと思います。
あと1週間で今年も終わりですね。年末で慌しい日々の中体調だけには気をつけたいものです。今回の記事はこのあたりで終わりたいと思います。