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イチロー氏を振り返る◆。廓目の大ブレイク・シーズン200安打達成
category: プロ野球 | author: GT−40X
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    JUGEMテーマ:プロ野球全般

     

     前回はイチロー氏のプロ入りから2年目までを振り返りました。プロ野球選手として挫折も味わいながらしっかりと地力をつけていった時期でありました。そして、それが一気に開花するのが3年目となる1994年のシーズンです。そして、このシーズンでイチロー氏はプロ野球史上誰も為しえなかった大記録を樹立することとなるのです。

     新たに監督に就任した仰木彬氏の元、1994年のシーズンは始まりました。この当時のオリックスブルーウェーブの状況は、かつて「ブルーサンダー打線」として恐れられた時代の主力はほぼチームを去り、チームとして転換点を迎えているところでした。1991年から本拠地を広い神戸グリーンスタジアム(現ほっともっとフィールド神戸)に移したこともあり、外野手の守備能力も重要となってきていた事情もありました。

     

     仰木氏はそういったチーム事情の中、ある一人の外野手に目をつけました。その選手は打撃フォームは変則ながらバットコントロールに非凡な才能を見せ、走っては平凡な内野ゴロがヒットになるほどの俊足を誇り、守っては俊足を生かした広い守備範囲と抜群の肩の強さを見せていました。オープン戦でも期待に応えたこの選手を仰木彬氏は大きく売り出すために開幕直前にあるアイデアを実行します。

     

     当時の1軍バッティングコーチの新井宏昌氏の発案で登録名を本名の鈴木一朗から「イチロー」へと改めます。この時同時に当時ユニークな言動で人気のあった佐藤和弘氏の登録名を「パンチ」と改め、二人セットでしっかりとマスコミへのアピールを考えていたのはパリーグの広報部長を自認していた仰木氏の面目躍如といったところです。

     

     仰木氏は新たに「イチロー」と名乗ることになったこの弱冠20歳の若者を、開幕から2番打者に抜擢します。そして4月末頃からは1番打者に固定されることになります。このようにレギュラーとして仰木氏が起用し続ける中、この1番打者への抜擢が契機となりイチロー氏は本格的にエンジンがかかり安打を量産し始めます。ここからイチロー氏の快進撃が始まるのです。

     

     1番打者になるまで2割後半だった打率はみるみるうちに上昇を続け、あっという間に3割を大きく突破しました。5月には月間40本もの安打を放ち更に打率は上昇。6月1日にはついに首位打者に躍り出ます。この5月は月間打率.408と4割を超える活躍を見せます。しかし6月に入り更にすさまじくなっていきます。

     

     6月に入っても安打の量産ペースは落ちることなく、すさまじい勢いで打ちまくります。6月の月間成績は打率はなんと.460をマークします。更に2か月連続で月間安打40本をマーク。6月25日にはシーズン60試合目でシーズン100安打に到達。打率も4割を超えてこの頃からマスコミもイチロー氏を大きく取り上げ始めます。このペースで打ちまくれば、未だかつて誰も成し遂げられなかったシーズン200安打を達成するのではないか、そしてプロ野球史上初のシーズン打率4割も夢ではないと大きく注目を浴びることとなるのです。

     

     6月には初めて月間MVPを獲得。7月に入っても安打のペースは落ちることなく順調に安打を積み重ねていきます。この年のオールスターゲームにも初選出されますます注目度は上がっていきます。7月は打率.349の30安打で8月を迎え、8月に入ってもイチロー氏の快進撃はさらに続きます。オリックスもイチロー氏に引っ張られるように徐々に勝ち星を増やし、優勝争いを演じるようになります。

     

     8月もイチロー氏は打率.392で月間38安打を放ち相変わらずの好調をキープ。5月から8月にかけて69試合連続出塁の日本新記録を達成し、その凄まじい安打量産ペースに世間も大きく注目します。これまでは閑古鳥が鳴いている状態だったオリックスの試合に多くの野球ファンが詰めかけるようになります。マスコミの取材も多くなる中でもイチロー氏はそんなことは関係ないとばかりに相変わらず打ちまくって8月は月間打率.392で月間安打は38安打として2度目の月間MVPを獲得します。

     

     4強の争いとなった優勝争いとなったこのシーズンですが、9月に入り当時の王者に君臨していた西武が地力を発揮しオリックスは徐々に引き離されて優勝は難しくなっていきます(最終的には2位)。それでも相変わらずイチロー氏は安打を量産し続けて、9月14日にはこれまでのプロ野球記録である藤村富美男氏の191安打を破る新記録の192安打目を放ちます。そしていよいよ200安打が現実のものとして見えてきました。

     

     そして9月20日の対ロッテ戦でこの試合開始まで200安打まであと3安打としていたイチロー氏は2打席連続安打であっさりと記録に王手をかけます。そしてこの試合の第3打席に園川一美氏からライト線に2塁打を放ち一気に記録を達成。これまで誰も為しえなかったプロ野球史上初のシーズン200安打を達成したのです。シーズン122試合目の快挙達成でした。

     

     この時点で打率はダントツの.393をマーク。あとはシーズン打率4割を達成なるかが注目されましたが、200安打達成後も試合に出場を続け更に10安打を積み重ねますが打率は最終的に.385に終わり、ランディ・バース氏の持つシーズン最高打率.389には届きませんでした。

     

     ただ当の本人であるイチロー氏は打率にはあまり興味はなかったようです。とあるインタビューでシーズン最終戦で200安打に王手が掛かり、打率4割に乗っている状況であれば試合に出場するかどうかを尋ねられた時、「当然試合に出場する」と答えていました。割り算で日々数字が上下する打率よりも、日々の積み重ねである安打数を重視していたようです。そして、この姿勢が後の大記録につながっていくことになるのです。

     

     この年のイチロー氏のシーズンの最終成績は打率.385・・13本塁打・54打点・29盗塁・出塁率445。最終的に積み重ねた安打数は210安打。初の首位打者の他最高出塁率とイチロー氏の活躍で急遽設けられた最多安打のタイトルを獲得。史上最年少となるシーズンMVPを獲得し、ベストナイン・ゴールデングラブ賞も受賞。そしてシーズン200安打達成の快挙を評価され正力松太郎賞も受賞しました。

     

     こうして記録ずくめなシーズンを過ごし、一躍全国から注目ざれる存在となったイチロー氏ですが、代名詞となった振り子打法から繰り出される安打だけでなく、打った後に物凄いスピードで一塁を駆け抜ける俊足であったり、広い守備範囲と華麗な守備、のちにレーザービームと呼ばれるようになる外野からの矢のような返球と走攻守全てにおいて魅力に溢れるイチロー氏のプレーは世間に大きなインパクトを残しました。この年のオフにはテレビCMにも抜擢され一気にスターダムにのし上がりました。

     

     この当時イチロー氏のプレーを見ていて一番衝撃を受けたのは、芸術的なバットコントロールや華麗な守備は勿論でしたが、何といってもその走るスピードに驚かされました。普通にアウトになる内野ゴロがセーフになる信じがたい光景を何度も見せられました。これまで見たどの選手よりも、その後の選手を含めてもイチロー氏が最も速かった印象があります。そして走るフォームの美しさも大変印象に残っています。実際にはイチロー氏よりも速い選手はいたとは思いまスが、動き自体に無駄がなくスムーズだったのがこの速さだったり美しさにつながっていたのだと思います。

     

     この年のオフでは年俸は800万円から10倍の推定8000万円(実際には当時の球団社長の井箟重慶氏によると1億円であったようです)。一躍球界のトップ選手の仲間入りとなる記録ずくめなシーズンを過ごしたイチロー氏。そして1995年を迎えることになりますが、新年が明けてまもなくの1月17日、思わぬ事態に直面することになるのです。

     


     

     今回はイチロー氏が大ブレイクを果たし、前人未到の記録を打ち立てていく記録的なシーズンを振り返っていきました。次回はその翌年からのイチロー氏の活躍を振り返っていきたいと思います。今回の記事はここまでと致します。

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