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困難を乗り越えて 

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     新型コロナウイルスはスポーツ界にも様々な影響を与えました。東京五輪の延期が一番大きな影響といえますが、1年後の開催も新型コロナウイルスの感染状況によっては開催が不透明な状況です。そんな中、困難に打ち勝ち復活または復帰を目指すアスリート達を今回は取り上げたいと思います。

              

    照ノ富士春雄関(大相撲)

     

     今年の7月場所、優勝を果たしたのは前頭17枚目の照ノ富士でした。幕尻力士の優勝となったわけでしたが、彼はもともと大関の地位にあり、かつては将来の横綱候補と呼ばれた存在でした。順風満帆だった力士生活でしたが2015年の秋場所で膝を負傷してから苦難が始まります。

     

     その後は膝の調子が思わしくなく、かつての強さが影を潜めます。負け越してカド番を繰り返すようになり、何とか大関陥落を回避していましたが、2017年秋場所でついに大関陥落。糖尿病も患い体調が悪化し出場もままならない状態となってしまいます。休場が続いた結果、番付は十両から幕下、そして遂には序二段まで転落してしまいます。大関経験者が序二段まで陥落したのは史上初で、本人もさすがに頭に引退の二文字がよぎったようです。何度か引退の申し出をしたものの、師匠である伊勢ケ濱親方の慰留もあって再び関取へと復帰するために現役続行を決意します。

     

     治療と摂生に努めてきた結果、2019年の3月場所から復帰し、徐々に番付を上げてこの年の7月場所で幕下に復帰。そしてこの年の九州場所で幕下優勝を果たし、ついに十両へと復帰しました。そして翌年2020年の初場所で十両優勝、大阪場所でも10勝5敗の好成績でついに翌場所での幕内復帰を決めたのでした。

     

     新型コロナウイルスの影響で5月場所は中止となり、先日行われた7月場所では幕尻の東前頭17枚目ながら、9日目に勝ち越しを決め、13日目には新大関の朝乃山を破って優勝争いの単独トップとなります。そして千秋楽で御嶽海を破って自身2度目の幕内優勝を飾ります。普通なら心が折れて引退を選んでしまう状況から諦めず努力したことが、最高の結果として実を結びました。これから再び大関へと返り咲けるどうかはわかりませんが、まだ28歳と若く可能性は十分にあると思います。今後の照ノ富士の活躍を大いに期待したいと思います。

     


    内村航平選手(体操)

     

     五輪の体操個人総合2連覇や世界選手権での個人総合6連覇等、日本のエースを超えて体操界の王者として君臨した内村航平選手もここ数年は負傷に悩まされて精彩を欠いていました。日本選手権でも若手に遅れをとり世界選手権の代表の座を逃すなど世界の舞台に出ることもままならない状況でした。

     

     肩の負傷の影響もあり、6種目をこなさないといけない個人総合では現在の自分では十分に力を発揮できない。しかし、個人総合ではかつては無敵を誇り王者として君臨したプライドもあります。そんな中新型コロナウイルスの影響で東京五輪が1年延期されることになりました。

     

     そんな、状況の中、内村選手は大きな決断をします。個人総合を捨てて鉄棒1本に絞って五輪出場を目指すことに方針転換をしたのです。五輪延期によって準備期間は増えました。おそらく内村選手にとって最後の五輪となるであろう東京五輪ですが開催はまだ不透明な状況であります。そして日本代表として出場を果たすことができるかどうかもわからない状況です。しかし、ここ最近の日本体操陣にとって経験豊富で抜群の実績を持つ内村選手はやはり大きな存在であることは間違いありません。東京五輪の晴れの舞台でかつての王者・内村航平選手の勇姿がみられることを期待してやみません。

     


    池江璃花子選手(水泳)

     

     水泳界の期待のホープとして注目を浴び、日本記録を次々と塗り替える活躍を見せて東京五輪での大活躍を大いに期待されていた池江璃花子選手。その彼女の身体に異変が起こったのは2019年1月から行っていたオーストラリア合宿でした。体調不良のため途中で切り上げて帰国することになり、2/12に検査の結果、白血病と診断されたことを明かしました。その発表は世間や水泳界、スポーツ界に衝撃を与えることとなりました。東京五輪でメダルを期待されていた池江選手にまさかの病魔が襲い掛かったのです。そして、出場予定だった全ての大会の出場をキャンセルし、療養生活へと入ることになりました。

     

     そして闘病生活に入り苦しい治療やリハビリに専念した結果、この年の12月に無事退院することができました。東京五輪の次のパリ五輪を目指すことを抱負として語り、競技復帰への第一歩を踏み出します。2020年3月には久しぶりにプールに入る姿も披露しました。6月には競技復帰に向けて新指導体制を発表し、10月に行われる予定の日本大学選手権の復帰を目標とすることが発表されました。

     

     そして、ついに8/29の東京都特別大会の50m自由形にエントリーし、発病後の初の競技復帰を果たすこととなりました。闘病生活で大きなブランクがあり、かつての力がどれぐらい戻っているのか未知数ではありますが、とりあえず池江選手がプールに戻ってくることが非常にうれしいことであります。

     

     なかなかかつてのような泳ぎを見せることはまだまだ難しいかもしれません。しかし、困難な病気を克服し競技へと復帰することになる池江選手の姿に多くの人が勇気づけられることと思います。8/29のこの大会は注目を浴びることになるかと思いますが、気負うことなく自分の今のベストを尽くしてほしいと思います。とりあえずは池江選手のその泳ぎに注目したいと思います。そしてこのまま無事再発することなくかつてのトップフォームを取り戻して行くことをお祈りしたいと思います。

     


     

     順風満帆だった競技人生が故障や病気で暗転することはどの選手にも起こりえます。時には選手生命の危機に陥ることもあります。そこから這い上がり努力することは想像を絶する苦労があると思います。思うような結果を得られるとは限りません。しかし、可能性を信じて頑張ることが大事だと思います。アスリート達のこういった姿勢に我々も勇気づけられます。今回紹介した選手以外でも復活を誓って這い上がろうとする選手はたくさんいます。そんな彼らの姿勢や考え方に多くの学ぶべき点があると思います。現在は新型コロナウイルスの影響でかつて経験したことのない難しい状況となっています。そういった状況にも負けず頑張っているアスリート達の活躍を温かく見守っていきたいと思います。今回の記事はここまでと致します。

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