2018.06.19 Tuesday/01:47 |
ロシアW杯 グループE、F ドイツまさかの黒星スタート |
グループE
まずはグループE、コスタリカ対セルビア戦です。
ボールを保持し攻めるセルビアに対し、コスタリカの守備陣はよく集中して得点を許さず試合は膠着状態に。お互いチャンスを決め切れず前半をスコアレスで折り返します。
後半も均衡状態が続くなか、後半11分にセルビアがペナルティエリア右手前でFKを獲得。アレクサンデル・コラロフ選手が左足一閃。スピードのあるシュートが見事な軌道を描いてコスタリカゴールの右隅に突き刺さりセルビアが先制点をあげます。
この虎の子の一点を守り切ったままタイムアップを迎え、セルビアが初戦を白星発進しました。前回大会同様、旋風を巻き起こしたいコスタリカにとっては痛い敗戦です。
そして、もう1試合は優勝候補のサッカー王国ブラジルとスイスの対戦です。
前半はやはり予想通りブラジルが主導権を握る展開に。そして前半20分、ペナルティエリア内からのこぼれ球を拾ったコウチーニョ選手が放ったシュートがスイスゴールに吸い込まれてブラジルが先制します。
その後も圧倒したブラジルが1点リードで前半を折り返します。しかし、後半開始間もなくの後半5分。CKを得たスイスはキッカーのシャキリ選手のクロスをツバー選手がヘディングでブラジルゴールに突き刺し同点とします。
主導権を握り攻勢を強めるブラジルに対し、スイスも固い守りで得点を許さず時間が過ぎていきます。ブラジルは終盤にかけてチャンスを作るものの決め切れずに結局同点のままタイムアップ。スイスはネイマール選手の徹底マークなど守備陣の頑張りで引き分けに持ち込みこれで御の字といった所でしょう。一方ブラジルは初戦に勝利を収められず不満の残る内容でした。
グループF
続いてグループF。前回優勝国のドイツにベスト16の常連メキシコが挑みました。
ドイツは事前によく研究し対策を練ってきたメキシコの前に主導権を握れず、ボールを失ってはメキシコの鋭いカウンターにさらされます。
そして前半35分にメキシコがカウンターからロサーノ選手がゴールを決めて先制点をあげることに成功します。ドイツは1点ビハインドで後半へ。
後半はドイツが攻勢を強めますが、どうしてもメキシコの守備を崩せません。攻撃的な選手を交代カードで投入してゴールを奪おうとしますが、メキシコは集中力を切らさず守り切ります。
焦る王者ドイツは最後まで諦めずに攻めますが、結局ゴールをあげることが出来ず、1-0でメキシコの前に屈する事になりました。前回王者が初戦で敗れる波乱でこのグループの行方は混沌としたものになりそうです。
グループFのもう1試合は翌日に行われ、スウェーデンと韓国の対戦でした。
前半からスウェーデンが主導権を握る展開に。韓国はソン・フンミンを中心に時折カウンターを仕掛けますがスウェーデンゴールに迫れず、スウェーデン優位で前半を終えます。
後半に入ってもスウェーデンが主導権を握りますがゴールはなかなか生まれず、スコアレスのまま時間が過ぎていきます。しかし後半19分の韓国のペナルティエリア内での接触プレーでVAR確認となります。VARの判断は韓国のファウルをとりスウェーデンにPKが与えられました。
このPKをグランクビスト選手が落ち着いて決めてスウェーデンが待望の先制点をあげます。韓国は追いつきたいところでしたがスウェーデンの固い守備の前に撥ね返されて得点を奪えません。
試合はこのままスウェーデンが逃げ切り1-0で勝ち点3をゲット。韓国は無念の敗戦となってしまいました。
前回大会の覇者ドイツはこの結果、グループリーグ突破に黄信号が点灯してしまいました。第2戦のスウェーデン戦が重要な一戦となりそうです。
グループE、Fは優勝候補の両雄であるブラジルとドイツが思わぬ躓きを喫しました。優勝経験のある大国にとってもW杯の初戦の入り方はやはり難しいものだということを再認識しました。本日はいよいよ日本の出番です。前評判は対戦国のコロンビアの勝利という予想が大勢でありますが、今回のメキシコのように勇気を持って戦い勝利をもぎ取って欲しいと思います。