2019.04.15 Monday/01:12 |
2019 NPB 不振の広島 最下位に沈む |
それでは4/14時点の両リーグの順位表です。
セントラル・リーグ順位表
順位 | チーム名 | 勝率 | 勝 | 負 | 分 | ゲーム差 |
1 | ヤクルト | .667 | 10 | 5 | 0 | − |
2 | DeNA | .600 | 9 | 6 | 0 | 1.0 |
3 | 巨人 | .571 | 8 | 6 | 0 | 1.5 |
4 | 中日 | .500 | 7 | 7 | 0 | 2.5 |
5 | 阪神 | .400 | 6 |
9 |
0 | 4.0 |
6 | 広島 | .267 | 4 | 11 | 0 |
6.0 |
パシフィック・リーグ順位表
順位 | チーム名 | 勝率 | 勝 | 負 | 分 | ゲーム差 |
1 |
ソフトバンク |
.692 | 9 | 4 | 2 | ー |
2 | 楽天 | .615 | 8 | 5 | 1 | 1.0 |
3 | 日本ハム | .538 | 7 | 6 | 2 |
2.0 |
4 | 西武 | .500 | 7 | 7 | 0 | 2.5 |
5 | オリックス | .364 |
4 |
7 | 3 | 4.0 |
6 | ロッテ | .286 | 4 | 10 | 0 |
5.5 |
セ・リーグは予想外の展開。ペナント3連覇中の広島がまさかの最下位に沈む展開。投打共にチグハグでかみ合っていない状態で現在チーム状態は最悪の状況です。ヤクルトが現在首位に立っています。青木選手や山田選手、バレンティン選手ら主力打者が好調でチームを引っ張っています。2位のDeNAは昨季不振だった先発投手陣が健闘。昨季新人王の東投手は不在ですが、今永投手や濱口投手、井納投手が好調で安定しています。打撃陣は力があるだけに投手陣が好調でしたら成績も安定します。
3位の巨人は丸選手の加入等で打線が強化されているのが大きいです。しかし救援陣が少し不安か。中日は戦前の予想よりもこれまでは投打共に健闘を見せています。阪神はFAで獲得した西投手は頑張っていますが、その他の先発陣が不安定です。打撃陣が弱いだけに投手陣の踏ん張りがチームの浮沈を握ります。その打撃陣の中では新人の近本選手はいい活躍を見せています。
パ・リーグは本命のソフトバンクが首位に立っています。柳田選手が故障離脱したのは気がかりですが、今宮選手が好調で打線を引っ張っています。主力の故障離脱がありながらもこの順位にいるのはさすがと言えます。2位には大健闘の楽天がつけています。則本投手、岸投手という2大エースが不在の状況で他の先発が奮起。昨季不振だった守護神の松井投手も好調でチームを支えています。3位は日本ハム。栗山監督は今季、MLBの最近流行の戦術を取り入れた采配をみせています。必ずしも全てうまくいっているわけではないですが、なかなか思い切ったことを実行していて興味深いところです。
4位は昨季のペナント覇者の西武。打線は浅村選手が抜けたとはいえ相変わらず強力です。菊池投手の抜けた投手陣がどれだけ頑張れるかがポイントになります。5位のオリックスは投手陣は良く頑張っています。しかし打撃陣がやはり弱いので中々勝ちきれない展開が続きます。チームの盗塁数は大幅に増加していますので、彼等を還す役割である吉田選手ら主力打者の奮起が必要です。ロッテは最下位に沈んでいます。レアード選手の加入で長打力は増しましたがそれでも打撃陣は弱いと言わざるを得ません。投手陣の奮起に期待がかかりますが、こちらも不振が目立ちます。
まだ始まったばかりですので勝負はまだまだこれからと言ったところです。しかし不振のチームは早いうちに立て直しを図りたいところです。
それでは最近の球界の話題を簡単に振り返ります。
宮西尚生投手 史上初の300ホールド達成
北海道日本ハムファイターズの宮西尚生投手は4/13のロッテ戦の7回に登板し三者凡退で抑えて通算300ホールドを達成。通算ホールド記録の歴代トップに立つ左腕に新たな勲章が加わりました。今季は左肘のクリーニング手術明けということで開幕に間に合うかどうか心配でしたが、きっちりと開幕にあわせて仕上げて例年と同様中継ぎとしてしっかり仕事をしています。消耗が激しい中継ぎという役割を長年務めての記録達成ということで素晴らしい記録だと思います。ホールド記録はもとより宮西投手が目標としている通算1000試合登板に向けてこれからも頑張ってほしいと思います。
梅野隆太郎選手 サイクル安打達成
阪神タイガースの梅野隆太郎選手は4/9のDeNA戦で史上69人目となるサイクル安打を達成しました。左足薬指骨折を抱えた中での大記録達成です。
第1打席は2回に2点タイムリーとなる三塁打。当初は二塁打と失策となっていましたがイニング終了時に三塁打に訂正されました。第2打席にヒットを放ち、第3打席はサードゴロ。そして8回の第4打席では本塁打を放ちサイクル安打に王手をかけると、同じ回にもう一打席回ってきました。今度は右中間に打ち返し梅野選手は2塁に到達。そして更に3塁へと向かいますがホームでナバーロ選手がアウトになり、記録は二塁打となってサイクル安打達成となりました。
今季は課題であった打撃が好調で現在打率.370をマークしています。この試合でも阪神の逆転勝ちに大きく貢献する働きでした。守備面だけでなく攻撃面での今後の活躍も期待したいと思います。
広島の悪夢 延長10回に12失点
広島は開幕から不振に喘いでいますが、象徴的な出来事が起きてしまいました。
4/10の本拠地マツダスタジアムでのヤクルト戦で3−3の同点で延長戦に突入。延長10回にマウンドに上がったのは守護神の中崎投手。しかし、先頭の中村選手のヒットに始まり、松山選手のエラーも絡んで1死満塁のピンチ。続く山田選手の打球を名手の菊池選手がファンブルしヤクルトが勝ち越し点を奪います。
バレンティン選手のタイムリーで追加点を奪われたところで中崎投手は降板。中田投手がマウンドに上がりますがヤクルト打線の勢いは止まらず連続タイムリーで更に3点を追加。そして次の大引選手の打球を捕った菊池選手が悪送球でこの回2度目のエラーで更に1点を失い、打者一巡して中村選手、荒木選手が連続タイムリー。その後2死満塁となりこの回にバレンティン選手の代走で出場していた田代選手に打席が回ってきます。田代選手は走者一掃の三塁打を放ちこの回12点目が入ります。広島にとってはまさに悪夢のような展開で、これを見守っていた広島ファンもあまりの不甲斐なさに騒然となりました。
延長回での12点は23年ぶりとなるNPB記録更新となります。それにしても名手の菊池選手の2個の失策を含む3失策が絡み広島にとっては大惨事となってしまいました。そして、今季開幕から不振に苦しむ広島を象徴する出来事となってしまいました。今の広島の不振ぶりは深刻です。早く立て直して本来の力を見せてくれることを期待したいものです。
セ・リーグは広島の思わぬ不振もあって面白い展開となっています。広島もこのままで終わるとは思えませんがどのような展開となっていくのか注目していきたいと思います。一方のパ・リーグはソフトバンクが故障者が出ているとはいえ好調なスタート。そして楽天が好スタートを切ることに成功しました。こちらも今後の展開に注目していきたいと思います。今回の記事はここまでと致します。